最初に申し上げると、私はスナップは苦手です。
街に出て、人々を撮る。
街に出て勝手に「人を撮る」という行為が著作権に関わると、とやかく言われるこの御時勢。
プロのカメラマンは「一言断ってから撮ります」とか「何度も胸ぐらを掴まれましたよ」なんてことをよくカメラ雑誌に載せています。
そういうこともあり、私はフィルムカメラの頃からほとんど街角でのスナップなんて撮ったことはありません。
でも「祈る人」はよく撮ります。
東大寺大仏殿正面にて
FinepixS3Pro TAMRON AF17-50mm f12.8 VC「祈る人は美しい」という言葉をよく聞きます。
出雲大社本殿
FinepixS3Pro TAMRON AF17-50 f2.8 VC私は神社仏閣が好きでよく写真撮影に出かけます。
そこで出会った「祈る人」は崇高なものとして、周りの風景と一体化して「一枚の絵」に映ってしまう。
興福寺「水かけ地蔵」に参拝するお婆さんと外国人観光客
※ピンボケですが好きな写真なので残しておきました
FinepixS3Pro SIGMA AF28mm f1.8 ASFⅡでももし「被写体」になってしまった方がこちらに気付いた場合はとりあえず「写真を撮らせてもらいましたが良かったでしょうか?」と一言入れるようにしています(これまで2,3度ありました)。
撮った写真で写った方が至近距離で、顔がクッキリ映ってしまった場合も、家でモニター確認して消すようにしています。
私が好きな写真家の一人、ハービー山口さんのスナップ写真は、被写体の方たちの笑顔溢れる素敵なものばかり。
ハービーさんの、撮影前に被写体に話しかける話術やタイミングなど色々蓄えてきた技術あってのことでしょうが、やはりハービーさんの「人柄」に惹かれて写真OK、となるんでしょうね。
ハービーさんのような人徳や人柄に程遠い私には、やはりスナップ写真は向いていないか。。。
人相もそう良くないし。。。。
スポンサーサイト
- 2016/04/30(土) 23:04:45|
- 写真
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
雨が降っています。
雨の日の写真散歩嫌いじゃないです。
空気が重く感じられ、周りの景色がモノトーンよりに変わろうとしている。
ある雨の日に、雨に打たれる奈良の街を撮りたくて東大寺まで出掛けました。
雨に煙る東大寺大仏殿(若草山から臨む)
FinepixS3Pro NIKON AF55-200mmVR濡れた参道を踏みしめて歩く。
雨の東大寺 法華堂に向かう
FinepixS3Pro TAMRON AF17-50mm/f2.8法華堂と二月堂にお参りした後、帰路の途中、振り返り二月堂を臨む。
雨の東大寺 二月堂を仰ぎ見る
FinepixS3Pro TAMRON AF17-50mm/f2.8並ぶ地蔵も雨に打たれて我慢しているように見える。。
雨の興福寺並ぶ地蔵たち
FinepixS3Pro NIKON AF55-200mmVR雨が降ると、気が重くなる人と気持ちが落ち着くという人の二通りに別れるとききます。
私は後者の方です。
といっても豪雨は論外ですが…
雨音が周りの雑音を抑え込んで無に近づけさせてくれる。
雨音の「シトシト」は一定の周波数で聴く人を落ち着かせる効果があるとききます。
しかも雨が降る大気にはマイナスイオンが充満している。
スカッと晴れた日も好きですが、シトシト振る雨の日も好き。
そう思えた時、何か大人になれた気がしました。
私が好きな歌手の柴田淳
特にお気に入りの歌が 「雨」。
『雨が降って髪が濡れても
何もささずに歩けたのなら
僕はもっと自分を好きになれる気がする…』
雨を楽しめるような心の余裕があれば…
という意味の歌詞なんでしょうね。。。
雨の日の撮影は普段と同じように撮影しています。
ネットには「雨に日はこう撮れ」なんて撮影技術を論じているサイトを見かけます。
シャッタースピードが落ちるので感度を上げたり、青みを落とすためにホワイトバランスを太陽光にしたり…
なんてことは特に気にせずに自分のインスピレーションでバシバシ撮っています。
家に帰って、モニターで写真を確認して、たとえ失敗したとしても笑って済ませる余裕。
と言っていても、自身はまだまだその境地までは到達していなんだな…
支離滅裂…
- 2016/04/27(水) 22:47:32|
- 写真
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
甚大な被害をもたらした熊本地震。
まず被災された方々に謹んでお悔やみを申し上げます。
熊本県民の方たちにとって誇りとシンボルである熊本城が悲惨な姿になっています。
あの姿をTV見る度に本当に悲しくなり、目頭が熱くなった私。
かつて西南の役の際、薩摩軍1万数千人に対して四千人の政府軍で4か月持ちこたえた。
西郷隆盛に「ワシ等は清正公に負けたんジャ」と言わしめた熊本城。
秀吉の世、朝鮮の役で城に数十名で残され、救援が来るまで持ちこたえた清正。
その時得た教訓から築城された難攻不落の城。
石垣を登りにくくする「武者返し」。壁や畳に芋などの皮を刷り込んで籠城時に食べること想定した城造りなど。
もちろん被災に会われた方々の救援や復旧の方が最優先されるのですが、熊本城の復旧した姿も早く見たいです。
清正もそう思っているはず。
私の住む姫路市もかつて大空襲の再、奇跡的にほとんど無傷だった姫路城をみて空襲で被災された姫路市民に勇気を与えたという話を聞きました…
熊本城が復旧したら再び訪れたいです。

城砦(姫路城化粧櫓)
FinepixS3Pro TAMRON AF17-50㎜ f2.8
- 2016/04/25(月) 22:04:57|
- 独り言
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
鞍馬寺に行ってきた。
叡山電鉄の終点である、鞍馬駅前の駐車場に車を置き鞍馬寺に向かいます。
朝の誰もいない鞍馬駅待合室、天狗が飾れていた finepix6800zケーブルカーに乗る予定が、改修工事が延期となり、5月末まで掛かるとか…
仕方がないので老体に鞭を打ち、歩いて奥の院まで登ります。
途中「樹齢〇百年」と説明書の掲げられた杉の巨木に何本も出会います。
樹齢800年の巨木 finepix6800z
本殿前のパワースポットfinepix6800z本殿より一歩奥に進むと急に空気が冷え込み霊気を感じます。
やはりここは異界です…
かつてこの地には、都にたびたび大洪水を引き起こした鴨川の水を一手に支配する恐るべき神「タカオカミ」が棲む場所でもありました。そばには「丑の刻参り」で有名な、あの「貴船神社」が。そして「僧正ヶ谷」ではたびたび天狗が出没する…
平安京の北に位置し、比叡山から鞍馬を結ぶ北山の稜線は、北から押し寄せてくる邪気を防ぐ「結界」を形作っていたのでした。比叡山に延暦寺、鞍馬に鞍馬寺が建立されたのも平安京を守るため、つまり国家鎮護のためでもありました。
平安京の人々が畏怖する山、それが鞍馬山なのです。
不動堂 finepix6800z当初は奥の院を過ぎて貴船神社側に降りて、叡山鉄道で鞍馬駅に戻ろうと考えていましたが、体力と時間の関係で「奥の院」で引き返すことに。
帰りの途中に「霊宝殿」で国宝の「毘沙門天立像」をはじめ、私が大好きな「兜跋毘沙門天」など、平安京の鬼門である北方を守る凄まじい仏像たちををじっくり見てきました。
鞍馬を離れ、次に大原へ向かいます。
天気は快晴。finepix6800zをカラーで撮ります。
空の青に緑が映える、流石にフジのデジカメ、3Mモードでも絵になります。
大原三千院の参道 finepix6800z大原三千院で庭園や苔のじゅうたんに癒されました。
苔の絨毯に石仏(ピントが合わなかった)finepix6800zその後本尊の国宝「阿弥陀三尊像」をじっくり見てきました。
撮影枚数は約50枚。
新しいバッテリーと容量規格一杯のスマートメディア(といっても128MB)、まだまだスタミナはありそうです。
明るい環境ではこの古いデジカメでも充分使えることが判りましたが、やはりホールがし難い。。。
まあこれは慣れればある程度解消できるかも。
「異界」の鞍馬から大原ののんびりした風景を満喫しながら感じた今日でした。
- 2016/04/23(土) 20:16:07|
- お仲間ツアー
-
-
| コメント:0
私が大好きなフォトグラファー、加納満さん。
彼の写真をカメラ雑誌見ると暗い写真が多いです。
でもディテールはしっかり残している。そして何故か落ち着く…
雑誌を読むと「自分の記憶の色」だそうです。。。
新製品のカメラは「高精細・高解像度」であることを強調し、それをストレートで表した写真で溢れている。
でも誰もがそんなに鮮やかすぎる色を求めているのだろうか…
加納さんは積極的に「彩度落とし」の加工を行っていると雑誌では語っていますが、色味はしっかり残っているし、写真が平板になっていなくて奥行きもある。
どんなテクニックを使っているのだろうか?
私も真似て自身の写真をPhotoshopで色々弄ってい入るが、中々上手くいかないです。
結局、Photoshopの設定で明るさを「-20」、コントラストを「+15」すると、ディテールを残しながら何となく落ち着いた写真に仕上がります(あくまでも私感ですので)。

早朝の東大寺、桜の鐘楼
FinepixS3Pro SIGMA AF28mm/f1.8 ASFⅡ

早朝の東大寺、参道の先に鹿
FinepixS3Pro TAMRON AF17-50mm/f2.8
加納さんの言う「自分の記憶の色」にはまだ程遠いか…
でもオリジナルの写真と比較してかなり落ち着いた写真にはなっていると思います。
これを友人の一眼、NIKONの「D7000」を借りて撮った写真でやってみたが、どう弄っても自分の思う写真にはならないんだな…(何故か)
古いFinepixS3Proの方がしっくりくるのは、自分にはこの古い一眼の方が合っているからなのか…
(それとも自分が歳とったからなのか…)
- 2016/04/21(木) 21:23:17|
- 写真
-
-
| コメント:0
先日手に入れたオールドデジカメ、15年選手のFinepix6800Zの試し撮りを行った。
オークションで落とした時の付属スマートメディア(わずか32MB)と弱ったバッテリーでどこまで持つか…
画質設定は最高画質の6Mモードでは10枚程度しか撮影できないので、今回は3Mモードで行くことに。
姫路城の近辺をブラブラと。

次にオブジェの鯱

まだ咲いていた「牡丹桜」

初期のフジのデジタルカメラらしい「こってりした」描写ではないですね。
でも3Mモードでの画像ではこんなモノでしょうね、15年前のデジカメだという事で大目に見てやろう。
次にモノクロモードで

美術館の中庭にて(Photoshopでコントラストをチョイ上げてます)

屋外彫刻

まあこんなもんでしょう。
ブログ用専用機としては合格にしましょう。
デザイン優先と言われているこのデジカメですが、壊れるまでガンガン使い倒します。
もし壊れても部屋のオブジェとして飾っておこう。
そのほうが「ポルシェデザイン」から生まれたこのデジカメに相応しいかも。。。
丁度25枚撮影でメモリー(32MB)は一杯、バッテリーは警報が出る手前。
やはりスタミナが…
実は昨日、スマートメディア規格一杯の128MB一枚と新品互換バッテリーをオークションで落としたばかり。
到着が待ち遠しい。
今週末にパワーアップしたオールドデジカメで撮影に出かけよう。
久々に京都のお寺を巡る予定。
あえて一眼レフを持って行かずにこのオールドデジカメで京都を撮ります。
- 2016/04/20(水) 21:14:06|
- カメラ
-
-
| コメント:0
先日近所の「シャッター商店街」を歩いてきました。
日曜日に関わらず通りの全ての店が閉まっていました。

天上は破れています

魚屋さんには何故か松ぽっくりが

「ヒレ酒」にでもするつもりでしょうか

レトロな象印の看板、でも好きです。

「一週間ほど休みます」か…

15分ほど居て、出会ったのはこの自転車のおばさんだけ

やはり不景気の影響でしょうか…
先日NHK教育テレビで、私が好きな番組「100分De名著」を視ました。
司馬遼太郎スペシャルとして、司馬のエッセイ『明治という国家』について、歴史家の磯田道史さんの解説が良かった。
明治時代、日本人の「自立心が支える国家」…
幕府が倒れ、新国家の青写真を持たないまま明治維新を迎える。
このままだと欧米列強に国を獲られると感じた明治人たちは、一人一人が自立心を持って国家を支えてきた。
武士であっても、鉄道が必要と感じたら「よし俺が頑張って鉄道技師になる」と言って本当に鉄道技師になった男…(多分、長州の井上勝のことを指していると思う)
私利私欲に走らず、自分が良い仕事をすることが国家の為になる。
そういう人たちが国家を強くして、明治末期には欧米列強と並ぶ日本となった。
磯田さんの言葉
「今の平成の世の中を見てて、景気が悪くなったらすぐに政府に『景気対策してよ』って言うけど「明治人」は違うんです。『よし俺がもう少し頑張って生産数を20%上げよう』これをどんどん周りに波及していけば最終的に日本の経済規模は20%上がる。そういいう自立心が支える国家の強さ。それを司馬さんをはじめ多くの歴史学者たちは見ています」
今の世は、明治時代と違ってこの「自立心が支える国家」が薄れているのは致し方ないのでしょうかね…
シャッター商店街でふと考えた。
- 2016/04/19(火) 20:41:50|
- 歴史
-
-
| コメント:0
私の元に昨日届いたデジカメです。
フジのFinepix6800zです。

なんと2001年モデルの15年前の骨とう品。
たった600万画素しかないがそれで充分。
メモリーは何と今は絶滅した「スマートメディア」。規格は最大128MB。
私はコンパクトデジカメには画質はこだわらないタイプなので6Mモードではなく
3Mモードで撮ります。
とにかくデザインが尖ってイイ!
なんせ工業デザイン集団の「ポルシェデザイン」が担当しているのです。
レンズカバーの「DESIGN by FA PORSCE」がカッコいい!

バイクのクランケースに似たデザイン、もろ金属製でずっしり重い。
特にモード切替のローレットのギザギザ加工のデザインがキテます!

元々コンパクトデジカメには画質は拘っていないので、そこそこの画質であれば
モノクロ専用機としてこのブログでUPしていこうと考えている所です。
- 2016/04/18(月) 23:30:27|
- カメラ
-
-
| コメント:2