もう何度訪れただろうか、私の奈良での定番コース。
奈良市内の寺巡りの締めくくりは必ずと言っていいほどここを訪れます。
「奈良奥山ドライブウェイ」の中間地点にある駐車場から歩いて10分ほどで着きます。
ここは正に別世界、奈良の市街地を一望できる場所。
カーペンターズの「Top of the World」を口ずさみたくなります。
山頂の少女二人 FinepixS3Pro
展望台にて FinepixS3Pro鹿も楽しそうです。
山頂の小鹿 Sony Cybershot DSC-P15010年ほど前、夜明け前から家を出て、早朝に訪れた時。
駐車場から歩いて若草山山頂に向かう時、木々の間から差し込んだ朝日に照らされる鹿。
突然目の前を横切った鹿を慌てて狙ったので完全なピンボケですが、何故か気に入っている写真です。
朝日差す鹿 FinepixS9100このときはとにかく肌寒かった
夜明けの若草山 FinepixS9100最近奈良へ行けていないので
写真見て行った気になろう…
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- 2016/09/29(木) 22:16:37|
- 写真散歩(兵庫県外)
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今日は少し長くなります。
「琵琶湖」には申し訳ありませんが、私は以前から琵琶湖には暗いイメージがありました。
井上靖の小説「星と祭」。
最愛の娘を、琵琶湖でのボート転覆で亡くした父親。
「加害者」と言える男友達(娘を誘ってボートに乗り一緒に沈んで行方不明となる)の父親と二人で湖北の十一面観音巡りをしていく。やがて心を開いた父親は漸く娘の死を自分の中で納得させていく、「死とは何か」を考えさせられる長編小説です。
私はこの本を読んで琵琶湖の十一面観音巡りに行くきっかけとなったわけです。
そしてこの小説のモチーフにもなった悲しい伝説が琵琶湖にあります。
湖北に浮かぶ竹生島(ちくぶじま)。
ここから一番近い岬である葛籠尾崎(つづらおざき)にかけて、かつて漁師の網に白蝋化した遺体が多く引き揚げられたそうです。
この地は古くから戦が多く、特に「賤ケ岳の戦い」で負けた柴田軍の武将や兵士たちが逃げ場を失う。やがて彼らは琵琶湖に浮かぶ竹生島めがけて馬共々泳いでいくうちに力尽き沈んで行ったという。
沈んだ者たちは成仏できず、湖底の奥深い千畳洞窟で水底の世界を作り、時化(しけ)で沈んだ漁師たちと生活をしている。しかし冬の寒い日には、あまりの冷たさと人恋しさで、湖(うみ)から上がって、亡霊として夜な夜な村の戸を叩くため、村人は冬にはそれに備えて仏壇に熱い茶や燗酒を供えたという。
ここは琵琶湖で特に水温が低いため、遺体は腐らずそのままの形で沈んでいるといわれているそうです。
そしてこのあたりは、湖底から縄文時代から平安時代にかけての土器が時々漁師の網に引き上げられるそうです。このあたりは水深は琵琶湖で最も深く、誰がどのうような理由で、そしてどういう方法で土器を沈めたのか全くの謎らしい。湖底調査をすると、土器は水底に上向きに均一に並べられており、土器の中に人骨が入っているものもあるそうです。
ここは「湖底墓場」なのか…
遥か南海のミクロネシア。
ある海辺の村では、葬儀を終えると親族の代表が、遺骨を入れた壺を持ち体に石を括り付け海底深くまで潜り、壺を沈めるという。
ミクロネシアと同じような風習が湖北で繰り広げられてきたというのか…
本当に悲しい伝説と謎に包まれた琵琶湖…
私は湖北の夕陽を撮るのが好きで何度か訪れました。
竹生島と葛籠尾崎の間に落ちる夕日。夕日が落ちる方向には比叡山が浄土のように聳え立つ…
夕陽が湖に沈んだ者たちを供養しているように思えてなりません。

水鳥の生息地から夕焼けを撮る
FinepixS9100(2007年撮影)私にとって琵琶湖はまさに「殯の湖(もがりのうみ)」。
道の駅「みずどりステーション」付近から (この特は曇って夕日が見れなかった)
FinepixS3Pro (2012年撮影)暗いイメージがあるんだけれど何故か惹きつけられるんですよね、琵琶湖って…
本当はもっと琵琶湖に関して語りたいことがあるけど、今日はこの辺りで止めておきます。
晩酌して眠いしね…
- 2016/09/27(火) 22:17:53|
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秋の平福。
石垣にコスモス。
秋風に吹かれてユラユラと。
石垣のコスモス
FinepixS3Pro TAMRON:AF17-50mm/f2.8 VCもうすぐ稲刈り。
コンバインに装着した鎌が激シブです。
出動待ちのコンバイン
Finepix 6800zやっぱり野花中心になってしまいますね。

畦道の野花
FinepixS3Pro TAMRON:AF17-50mm/f2.8 VC祭りが近い。
今日から毎日のように準備、太鼓の練習などが続きます。
祭が終わるまでは当分写真散歩は行けないだろうな…
- 2016/09/26(月) 21:31:04|
- 写真散歩(兵庫県)
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「写真が趣味ですか、だったら鉄道の写真も撮っているんでしょうね?」
なんてよく言われます、職場やあちこちで…
会社の同僚にもいわゆる「撮り鉄」が居て、「新幹線500系のエヴァが何時にあの橋を渡る」と言っていたなぁ…
確かに写真を撮ることは好きですが、これまで鉄道はあまり撮ったことがないです。
ということで自身の写真を探しても電車・鉄道が写っていたのは数枚程度。
JR姫新線 上月周辺の田園地帯(たまたま一両車が通過した)
FinepixS3Pro TAMRON:AF17-50mm/f2.8 VCでも長閑な風景にフレームインするローカル線は大好きです。
JR播但線 神河駅付近
FinepixS3Pro Nikon:AF55-200mmVR自分も電車に乗るのは好きで、たまにローカル線に乗ってブラブラすることも。鉄道は撮らず、行った先の風景なんかをメインに撮っていますね。
JR姫新線 平福駅
FinepixS3Pro SIGMA:AF28mm/f1.8 ASFⅡ月刊誌「CAPA」なんかで鉄道写真家の中井清也さんが写した写真をみるとさすがに凄いと感じさせられます。風景や人物、それに対する鉄道(列車)がお互い引き立て合ってちゃんと両立している…
特に中井清也さんがロンドンの駅で撮った写真(数年前のCAPA掲載)にはグッときました。駅で佇む人々の表情を豊かに映している、それに列車が風景の一部として、そしてスパイスとして効いている。
そこまでの境地には到底及ばないですね。
「何の写真をメインに撮られているんですか?」
の問いにいつも「なんでも気に入ったものをテキトーに撮ってます」といつも答える私。
「鉄道写真」気になるけど、これからも何かに特化せずテキトーに撮り続けるでしょうね。
写真好きの友人は
「それでええやん、何でも一通り撮ってから気に入ったものを見つけて特化しても。決まりは無いんやから。最初は何でも気になるものをドンドン撮っていったらエエと思うで。」と…
とするとまだまだ私は最初の段階か…(苦笑)
- 2016/09/24(土) 08:56:25|
- 写真
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ネタ切れ続きの為、またまた屋外彫刻ネタ(最後)…
「水着の女」…水着を自慢しているあるいは水着を着て自身にうっとりしている感じ
FinepixS3Pro Nikon:AF55-200mmVR「ちゃんと描けている?いる私のこと」
「ねえ、見てこの水着」
なんてスケッチ描いてる人に話しかけているように思えます。
「水着」とタイトルにありますが実はよく見ると完全な裸婦像です。
まだ見ぬ水着に対しての憧れを表しているのか
それとも水着を着たつもりで周りに自慢しているのか…
色々想像を膨らませることが出来る彫刻だ
FinepixS3Pro TAMRON:AF17-50mm/f2.8 VC「髪」…何かを振りかざした時の髪の躍動感を表しているのか
FinepixS3Pro TAMRON:AF17-50mm/f2.8 VC台風が過ぎてもまだ雨が続いている
今度晴れた日にもう一度撮影に行こう
きっとこれらの彫刻達も違った表情を見せてくれるはず。
- 2016/09/22(木) 10:18:23|
- 写真散歩(姫路市内)
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昨日に続き屋外彫刻ネタ…
海をイメージさせる2作品
「水平線の午後」…少年が何か悟ったような眼差しで遠くを見ている

FinepixS3Pro TAMRON:AF17-50mm/f2.8 VC彼の瞳には遥か彼方にある水平線が写っているのか…
FinepixS3Pro TAMRON:AF17-50mm/f2.8 VC実はこの彫刻群の中で私が一番好きな彫刻です。
「海の鳥と少年」…唄を歌いながら飛び交う海鳥と少年の交流を表しているのか…
FinepixS3Pro TAMRON:AF17-50mm/f2.8 VCあるいは空を自由に飛び交う鳥に憧れを抱いている少年の想いを表しているのか…
FinepixS3Pro Nikon:AF55-200mmVR姫路は漸く台風が通り過ぎました
明日はきっと晴れるでしょう。
二人の少年もきっと穏やかな海を見ていることだろう…
- 2016/09/20(火) 19:34:09|
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土曜日の姫路城周辺ブラにて。
「モントーバンの戦士」 …憂いのある表情が気になります。
FinepixS3Pro TAMRON:AF17-50mm/f2.8 VCここは姫路市立美術館。
旧陸軍の第十師団兵器部の倉庫として1905年の建てられた赤煉瓦の倉庫を利用した美術館。
美術館には入らなかったが、赤煉瓦前の中庭にはフォトジェニックな屋外彫刻がいくつかあります。
「エーゲ海に捧ぐ」 …エーゲ海から吹き付ける風を浴びているかのような裸婦像。
FinepixS3Pro TAMRON:AF17-50mm/f2.8 VC少し引き気味で広角の利点を生かして撮る。
この像と戦士像、赤レンガ、バック姫路城という黄金の配列。
FinepixS3Pro TAMRON:AF17-50mm/f2.8 VC「姉妹」 …見つめ合う姉妹、目に見えない絆を感じる。
FinepixS3Pro Nikon:AF55-200mmVR彫刻撮影ってある意味気が楽です。
見ず知らずの人相手のスナップはやはり気を遣うことが多いですが、相手は彫刻なので好きな角度、フレームで撮れてしまう(撮りまくっても怒られないしね)。
しかも写す角度によって全く違う表情を見せる時がある、意外と面白いです彫刻撮影。
台風接近で雨が続いています。
雨が途切れた時に行っておいて良かった…
- 2016/09/19(月) 10:44:56|
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今日午前中、姫路城北の「シロトピア公園」をブラブラ。
「健康ロード」を一歩ずつ踏みしめるようにゆっくりゆっくりと…
FinepixS3Pro TAMRON:AF17-50mm/f2.8 VC自身の人生を振り返るように…
綺麗に揃えた靴が印象的です。
私がすぐ目の前でカメラを構えているのを気付いているのか気付いていないのか…
その横ではオジサンが気持良さそうにベンチで。
FinepixS3Pro Nikon:AF55-200mmVR枕元の「コカ・コーラZERO」2Lが印象的です。
カロリーZEROで多少健康には気を使っているのか…
対照的なお二人ですね。
以前はあまり撮らなかったスナップ写真も、最近は結構撮っています。
姫路城は正面側(南)は観光客でいつも賑わっていますが、北側はいつもひっそりして姫路市民の憩いの場となっています。
私がいつも気になっている像「風と花」。バックに天守閣。
FinepixS3Pro Nikon:AF55-200mmVR「風」を感じるように、斜め下からパチリ…
FinepixS3Pro Nikon:AF55-200mmVR我が地区も秋祭りの準備が始まった。
土日も忙しくなり、近場辺りにしか写真散歩行けなくなってきた…
- 2016/09/17(土) 21:59:10|
- 写真散歩(姫路市内)
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枠(わく)とは外側にあるのではなく、自分の心の中にある。
最近は国際情勢がアッチコッチで緊迫し戦争が各地で勃発しかねない状況が続いています。
私たちは国家・宗教・民族・貧富・性別などと、あらゆる枠付けをした「フレーム越し」に自分と向き合う人を見ている。
そして自身のことを語る時に何らかの枠の範囲内の所属性に頼ろうとする。
だから争い事が絶えないんでしょね…
てなことを、私と懇意にさせて頂いている、京都のあるお寺の副住職とEmailでやりとりしていると、
彼の返事は、「そういう枠ってものは、本当は外側に目に見えるものではなく、実は自分の心の中に自分で作っているんじゃないか」と…
自分を覆っている皮を一枚一枚剥がしていったとき、何かすごい不安を感じるはず。
そしてふたたび皮を被って他者と区別し、差別する。人にとって自ら心の枠を取り外すことは自身の崩壊につながるほど恐ろしいものなんでしょうかね。
四国の人々は、巡礼の遍路さんたちに「お接待」を行なうのが一つの功徳になるという。
自分たちの代わりに巡礼してくれているという考えの下、接待を行うことにより自身も巡礼すると同じくらい功徳が積める。
私も昔バイクで巡礼(といっても徳島県内の札所を回っただけですが)の時、「まあ上がってくれや」と見ず知らずの民家に上げてもらってミカンやお菓子を大量にもらった思い出があります。
お接待をするこの人たちには、心の中の「枠」なんてあんまり無いんだろうな。
ただの「善意」や「ボランティア」などという言葉ではひとくくりに出来ないものを思う。
かつて空海が、その思想の中で打ち立てた宇宙の真理の前での「絶対平等」を正しく受け継いできたのは、実は四国のこんな人々だったんでしょうね。
「行動」する四国の人々の前には、幾千もの「論」を(判ったつもりで)振りかざす者も太刀打ち出来ないだろうな。
雑草や野花なんかを見ていると人間の作り上げた酷い環境下でも必死に適応しようと生きている。
そして彼等には「枠」なんて当然無く、差別もなく自分たちの生きる最低限の範囲で必死で生きている。
植物園に行っても、植えられた美しい花よりもそこらに生えているタンポポなんかに美しさ・逞しさを感じたりする…

前出の野花の話じゃないけど、こんな事考えるようになったのは歳のせいか…
今日は長い呟きです、少し酔っているのかな
もう一杯飲んで寝ます
- 2016/09/16(金) 22:39:36|
- 仏教
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先日の11日(日)岡山市の寺院、真言宗のお寺「法界院」に行って来た。
岡山にある長男の大学で三者懇談があり、その帰りに寄ってきたわけです。
その時のカメラはコンデジのSONY Cybershot DSC-P150。
いつもワンショルダーに放り込んでいるスナップショット専用機です。
そこで綺麗な野花を見つけて法界院の鐘楼をバックに撮る。
法界院 鐘楼
SONY Cybershot DSC-P150それほどボケが綺麗なわけではないけど結構頑張っているな~
晴れた日はSONYらしく艶やかな描写だ。720万画素、しかも10年くらい前のデジカメでも充分です。
しかし後でPCモニターで見たら、結構野花の写真を撮っていることに気付く。
法界院 鐘楼
SONY Cybershot DSC-P150いまだにフィルムカメラに心血を注いでいる、写真好きの友人にそれを伝えたらLINEで「お前も結構歳食ったなぁ~」って返事が。
一瞬、ムッとしましたがそれは「お前も歳とともに野花の良さ・美しさが漸く判るよになったんだな」って良いように解釈しようと思った次第。
前向きに生きなければね。
もう秋ですね。
雲が高くなっていることに気付き始める。
見上げた空
SONY Cybershot DSC-P150
- 2016/09/14(水) 21:55:25|
- 写真散歩(兵庫県外)
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