今日はいつも以上にマニアックになりますのでテキトーに流してください…
ネットでの、あるお坊さんの法話がグサッと刺さりました

お坊さんが檀家のある写真家の家にお参りに行った時のお話…
お坊さん「今月は中秋の名月ですが、綺麗な月が撮れるといいですね」
写真家「月が出ているかは問題ではないですよ」
これを聞いたお坊さんは少し面くらいました、『月が出ていなければ、撮る甲斐がないのでは?』そう言いかけたお坊さんの表情を察してか、彼はこのように続ける
写真家 「禅の言葉に、『明歴々露堂々』というものがあるでしょう。僕はこの言葉を写真家としての座右の銘にしているんです。写真とは『真実を写す』と書きますが、例えば月が出て目に見えているときだけがいわゆる真実ではないと思うんですよ。雲に覆われていても月はその裏側にあるし、お昼間だって目に見えないだけで確かに存在している。目に見えるものだけではなく、見えないけれど確かにあるはずの真実に目を向けていくことでより良い写真が撮れる気がするんです」
これは写真家としての矜持(きょうじ:自負、誇りの意味)なのでしょう、更に
写真家 「『真実』と言うと大げさに聞こえるかもしれませんが、本当は私たちの身の回りの当たり前のことひとつひとつが『真実』なんでしょうね」
お坊さんはこの一言で、月が出ていなければ写真映えしないではないかと思っていたの自分の考えが打ち砕かれたそうです
「明歴々露堂々(めいれきれきろどうどう」※禅語の一つで、歴然と明らかに堂々と顕露していて、すこしも隠すところがないという意味
とかく私たちは雲に隠れた月を見ようと、ままならないことに躍起になったり、月を隠す雲を疎んじたりしてしまいがちです

写真の撮影でいうと、例えば…
「あの時、風が吹かなかったら奇麗に花をブレずに撮れたのに…」
「あの時、車が通らなかったら、列車と富士山だけのコラボが撮れたのに…」
「せっかく遠くからやってきて粘ったのに、撮りたかった野鳥が結局現れなかった…」
なんて話をよく聞きますが、自分たちの意識でどうにもならないことを悔やんでも仕方ないこと
見えていようが
雲に隠れようが
月は月目の前の「真実」純粋に受け止めることが大事
そう思え、とうことか…
※写真は先日行った「思い出博物館」のカメラコーナーで展示されていた「カメラを持った人形」たち「明歴々露堂々」…自然そのまま、ありのままが「尊く有り難い」ことだと思って受け入れるなれれば
撮った写真がブレていたって、撮りたくないものがいきなりフレームインしても「しょうがねえなァ~」なんて笑顔で割り切れるようになればね(中々難しいかもね)…
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- 2022/05/19(木) 07:11:47|
- 仏教
-
| トラックバック:0
-
| コメント:6
「ま・いっかぁ~」わたしは、けっこう偉いのかも?(*´艸`*)
それぞれの人形?おもしろいね。
- 2022/05/19(木) 10:56:58 |
- URL |
- くぅ #Dv6DZoa6
- [ 編集 ]
おはようございます❗
確かに、真実を撮り、撮影は影を撮るですか。
難しく考え無いで、感性のまま撮って楽しんでいます。
- 2022/05/20(金) 07:40:31 |
- URL |
- 柿の木坂 #MAyMKToE
- [ 編集 ]
>柿の木坂さん
まさにその通りですね
上手く撮れても失敗しても失敗しなくても写真は写真ですね
失敗しても「次はこういうところに気を付けて撮ろう」と次に繋げれば良いですからね🎵
- 2022/05/20(金) 10:43:47 |
- URL |
- toshi #-
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