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古いデジタルカメラで写真散歩・寺巡り・歴史・仏教など…

生と死の狭間 「銀河鉄道の夜」

私の住む町の神社にて

この神社は小高い山の中腹に本殿があり、その鬼門(北側)であり本殿裏側から鬱蒼な階段が続いている…

DSC_4484.jpg

この階段は晴れていても薄暗く、夏はやぶ蚊や蛇などが発生するまさに鬼門だ…
そこを抜けると明るい開けた場所に出て、何故か「生まれ変わった」あるいは「生きてこの世に帰ってきた」と感じることしばしば

この階段を登る度に宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を思い出す

先日久々に読み返してみた…

IMG_20180314_190040.jpg

簡単にあらすじを

主人公の少年ジョバンニは学校でいじめられっ子だ
夜祭の時、ジョバンニは気が付くとある列車に乗っていた
それは銀河を走る列車だった
同じ列車内に友人のカムパネラが乗っていることに気付く
二人は「鳥を獲る人」「赤帽の人」「石炭袋」など説明のつかない不可思議なものと出会いながら星座から星座へと列車は走る

やがて日常に一人戻ったジョバンニは、祭りの夜に川へ落ちた友人を助けようとしたカムパネラが溺れて亡くなったことを知る
列車の中のカムパネラはまさに「死の世界へ」旅立つ途中だったのだ

つまり銀河鉄道は死と生の狭間を走る列車と考えて良いようです

二人の列車内の会話が印象的だった

ジョバンニ「カムパネラ、ぼくたちはどこまでもどこまでもいっしょに行こう」
カムパネラ「うん。僕だってそうさ」
ジョバンニ「けれどもほんたうのさいはひは一体なんだろう」 (さいはひ=幸)
カムパネラ「僕はわからない」

その後ジョバンニが振り返ったらカムパネラがいた場所には誰も居らず、黒いビロウドが輝くだけだった

ここで言う「本当の幸」とは何だろうか…
一人残されたジョバンニがおそらく一人でその答えを探し続けるのだろうというところで物語は終わってしまっている

「僕はわからない」といった部分にこの童話の核心があったのかと思う
もしこの本の中で「本当の幸」は何かという答えが出て来たら、その瞬間に唯の「宗教本」あるいは「人生哲学本」になってしまう

「銀河鉄道の夜」自体が問いかけの本ということになるんだろうな…


しかし宮沢賢治っていうのは謎かけ・問いかけの童話ばかり書いているなァ

今夜も寝る前にこの不思議な世界に浸ってから眠ります




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  1. 2018/03/14(水) 20:56:08|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:2
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コメント

注文の多い料理店?は読んだわ
あの物語もそのままだったら、ネコに食べられてしまうので「生と死の狭間」の不思議な世界を描いたのじゃないか?
  1. 2018/03/14(水) 21:47:08 |
  2. URL |
  3. 播州人 #-
  4. [ 編集 ]

>播州人さん
確かに…
宮沢賢治の童話は異界の世界に迷い込むような物語が多いですね
しかし「童話」といっても実際に当時の子供たち向けだったのかな??という疑問は残ります
  1. 2018/03/15(木) 20:51:15 |
  2. URL |
  3. toshi #-
  4. [ 編集 ]

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Nikon:D810
FUJI:FinepixS3Pro
FUJI:FinepixS5Pro
FUJI:finepix 6800z
SONY:Cybershot DSC-P150

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Nikon:SERIES E 35mmf2.5
Nikon:Ai45㎜f2.8P
Nikon:AiMicro55mmf2.8s
Nikon:AF50mm/f1.8
Nikon:AF18-140mmVR
Nikon:AF55-200mmVR
Nikon:AiNikkor35-70mmf3.5
Nikon:AF28-80mmf3.3-5.6G
SIGMA:AF28mm/f1.8 ASFⅡ
SIGMA:AF24-105㎜f4ArtLINE
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